首こりと頭痛の関係とは?理学療法士が教える原因の見極め方とセルフケア

夕方になると頭が締め付けられるように痛くなる。デスクワークが続いた日に限って頭痛がする。そんな経験はないでしょうか。
「頭痛薬でその場をしのいでいる」という方も多いかもしれませんが、実はその頭痛、首まわりのこり(首こり)が関係していることがあります。
今回は、首こりと頭痛の関係、原因の見極め方、そして自分でできるセルフケアについて、理学療法士の視点からご紹介します。
1.首こりと頭痛はなぜ関係するのか
首から後頭部にかけては、複数の筋肉が頭を支えています。デスクワークやスマートフォンの操作などで長時間同じ姿勢が続くと、これらの筋肉が緊張し、血流が滞りやすくなります。
この状態が続くと、首や後頭部の筋肉の緊張が、頭を締め付けるような痛みとして感じられることがあります。これは一般的に「緊張型頭痛」と呼ばれ、頭痛の中でも特に多いタイプの一つとされています。
つまり、首こりそのものが痛いというより、首こりが引き金となって頭痛という形で現れている、というケースが少なくありません。
なお、首こりは肩こりと合わせて起こることも多く、肩まわりの張りそのものについて詳しく知りたい方は、デスクワークの肩こりに即効性はある?理学療法士が教える本当に効くストレッチと根本改善の方法や、肩こり解消に「運動」が最強な理由|ストレッチ・有酸素・筋トレ別おすすめメニュー完全ガイドもあわせてご覧ください。
また、頭痛にはこうした首こり由来のもの以外にも、気圧や気温の変化によって自律神経が影響を受けて起こるとされるタイプ(いわゆる「気象病」「天気痛」)など、異なるメカニズムのものも存在します。本記事では、姿勢や筋肉の緊張と関連する首こり由来の頭痛に絞ってご紹介します。雨の前後や台風の接近時に頭痛が出やすいなど、天候との関連を感じる場合は、別の要因が関わっている可能性もあるため、心配な場合は医療機関にご相談ください。
2.原因別セルフチェック
首こりからくる頭痛の背景には、いくつかの要因が考えられます。ご自身の状態に近いものがないか確認してみましょう。
姿勢・デスクワークが原因のサイン
画面に顔を近づける姿勢が長時間続いている
気づくと肩が上がっている、または前に出ている
1日のうち、同じ姿勢で座っている時間が長い
目の疲れが関係しているサイン
画面を見る時間が長く、目の奥が重く感じることがある
夕方にかけて頭痛が強くなる傾向がある
首を支える筋力が関係しているサイン
首や肩まわりの筋肉が常に張っている感覚がある
うつむく姿勢が続くと、首の後ろが特につらくなる
ストレス・緊張が関係しているサイン
忙しい時期や緊張する場面で、頭痛が出やすい
歯を食いしばるクセ、または肩に力が入りやすい自覚がある
複数の項目に当てはまる場合、単一の対処法だけでなく、姿勢・柔軟性・筋力・生活習慣を含めた複合的なアプローチが必要になっている可能性があります。
3.自分でできる対処法
セルフチェックの結果を踏まえて、まずは次のような対処から試してみることができます。
姿勢・デスクワークが原因と思われる場合
:スマホやスマートウォッチのタイマーをかけ、1時間に1回程度、画面から目を離し、あごを軽く引き、首をゆっくり左右に捻じる・倒すストレッチを取り入れる
目の疲れが関係している場合
:画面との距離を意識し、意識的にまばたきの回数を増やす、遠くを見る時間をつくる
首を支える筋力が関係している場合
:あごを軽く引き、後頭部を天井方向に伸ばすような姿勢を意識しながら、軽く腹圧をかける時間をつくる
ストレス・緊張が関係している場合
:両手をそれぞれの肩に近づけて腕と肩をぐるぐるとまわしてから肩の力を抜く、深呼吸をするなど、意識的にリラックスする時間を挟む
※効果の感じ方には個人差があります。痛みが強い場合や、対処を続けても変化がない場合は、無理に継続せず専門家にご相談ください。
4.注意が必要な頭痛のサイン
首こりからくる頭痛の多くは、姿勢や筋肉の緊張が関係する一般的なものですが、中には医療機関での診察が必要な頭痛もあります。次のような症状がある場合は、セルフケアで様子を見るのではなく、早めに医療機関を受診してください。
これまでに経験したことのない、突然の激しい頭痛
頭痛とあわせて、手足のしびれや麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある
発熱を伴う頭痛
頭痛の頻度や強さが、明らかに悪化してきている
これらは首こりだけが原因とは限らず、別の要因が関わっている可能性があります。心配な症状がある場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。
5.理学療法士による姿勢・動作分析でできること
TAYO WORKSでは、理学療法士が姿勢や首・肩まわりの動きを確認しながら、首こりや、それに伴う頭痛の背景にある要因を一緒に整理していきます。
首や肩だけを見るのではなく、日常の姿勢、デスクワーク時の環境、身体全体の使い方まで含めて確認することで、ご自身では気づきにくい負担の原因を見つけやすくなります。原因が分かれば、その方に合わせたセルフケアやトレーニングを組み立てることが可能です。
「ストレッチをしても変化を感じにくい」「原因がどこにあるのか分からない」という場合こそ、専門家による見立てが役立ちます。ご自宅やご希望の場所へ伺う訪問スタイルのパーソナルトレーニングのため、ジムに通う時間を確保しにくい方にもご利用いただけます。訪問パーソナルトレーニングの詳しい内容は、こちらの記事でまとめています。
6.よくある質問
Q. 首こりからくる頭痛と、その他の頭痛の見分け方はありますか?
A. ご自身で正確に見分けることは難しい場合があります。姿勢が悪いときや長時間のデスクワークの後に出やすい頭痛は、首こりが関係している可能性がありますが、判断に迷う場合や心配な症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
Q. マッサージだけで改善しますか?
A. 一時的に楽になることはありますが、姿勢や日常の身体の使い方が変わらなければ、時間が経つとまた同じ状態に戻りやすくなります。マッサージと合わせて、姿勢や筋力面へのアプローチを取り入れることをおすすめします。
Q. 頭痛薬を使いながらセルフケアを続けても問題ないですか?
A. 頭痛薬の使用については、かかりつけの医師や薬剤師にご相談いただくことをおすすめします。セルフケアはあくまで姿勢や筋肉の緊張へのアプローチであり、薬の使用方法についてお答えする立場にはありません。
7.まとめ
首こりと頭痛は、無関係のようで実は関係していることが多くあります。姿勢、目の疲れ、首を支える筋力、ストレスなど、原因は一つとは限りません。セルフチェックで大まかな傾向をつかみつつ、変化を感じない場合や心配な症状がある場合は、無理をせず専門家や医療機関に相談することも選択肢の一つです。
TAYO WORKSでは、公式LINEから身体に関するご相談を受け付けています。ご自身の姿勢や身体の使い方について気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。





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